『機動戦士ガンダム GQuuuuuuX』が全12話で完結しました。
1クールを通して感じたのは、「決して悪くない。でも、もっと見たかった」という思いです。
物語の終着点と、残った疑問
最終話では、ようやく本作の世界観が語られました。
本作は、ファーストガンダムの世界に存在する「ララァ・スン」が見ていた“夢”だったという衝撃のラスト。
ララァが、「シャアが生き延びる未来」を探して旅する物語。
その旅の中で、たまたまマチュたちがいる世界へとたどり着く…という設定でした。
正直、最後に一気に明かされた世界観にはやや唐突さを感じましたが、それでも不思議と納得できる締めくくりではありました。
最初は混乱も…“知ってるけど違う”が続出
序盤では、シャアらしき人物の登場や、見覚えのあるようで微妙に異なるキャラクターやモビルスーツが次々に現れ、「一体この世界は何なんだ?」という困惑が続きました。
ファーストガンダムを知っている人にとっては、
「こんな世界線もあるのか」と嬉しさと切なさが入り混じる複雑な気持ちになれる構成です。
ただし、ファーストガンダムを知らない人にとっては終始置いてけぼりだったかもしれません。
宇宙世紀でもアナザー宇宙世紀でもない…GQuuuuuuXの個性とは?
最初は「女の子がロボットに乗るだけのアニメかな?」という印象でした。
しかし中盤以降、ファーストガンダムを彷彿とさせるような展開や人物の関与が見られ、徐々に作品としての魅力が深まっていきました。
とはいえ、GQuuuuuuX単体で見て面白いかというと、そこには疑問が残ります。
ファーストガンダムとの“差分”を楽しむ構造が中心で、それ自体に強いオリジナリティがあったとは言い難いです。
まだまだ見たい世界 ― 続編に期待
12話で終わってしまうのはやはりもったいない。
今後は「ファーストガンダムの影を借りず、マチュたちの完全オリジナルの物語」をもっと見てみたいです。
彼女たちは地球にたどり着いたわけですし、そこから始まる新たな冒険も描けるはず。
歴代のガンダム作品でも「宇宙 → 地球 → 宇宙」という展開は王道。マチュたちにもその道を歩んでほしい。
その一方で、ファーストガンダムの「if」の物語もまだ見たいという欲も残ります。
結論:GQuuuuuuXは“可能性”を見せてくれた
『機動戦士ガンダム GQuuuuuuX』は決して悪くなかった。
ただし、1クールだけでは消化不良。だからこそ、続編を心から望みます。
GQuuuuuuXが描こうとしたものは、これからもっと面白くなるはずです。
ララァの夢の続きや、マチュたちの地球での物語を、もっと見せてほしい――そう願わずにいられません。
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